ギンイロノナミダ - Essay

Essay

8.ジャスミン

ある合コンでの話。職場の先輩(男性)から合コンをしてくれとの連絡があった。話を聞くと、俺の職場の若い連中と、その先輩の職場にいる女性との合コンを組んでほしいとのこと。「喜んで!!」と二つ返事で答えた。

まずはメンバーを選定しなくてはならない。まずいつも合コンに呼んでくれとうるさかった同期会会長のN島、たまたまヒマだったS松、そして後輩のK野の3人。これならば大丈夫であろう。幹事としては店も押さえなくてはならないが、当日でどうにかなるだろうと、待ち合わせ時間だけを連絡し、女の子たちを待つことにした。

男性4人はすぐに揃う。けっこうヒマな連中だ。女の子はこの時点では2人。残りの2人は遅れると言うことなので、とりあえず店に移動する。

店に入ったとたん、会長N島、御満悦の表情。「マナブよ、ありがとう♪さすがは心の友♪おまえの組む合コンはいつも素晴らしい!」とお褒めの言葉を頂く。幹事冥利に尽きる俺。だが、その天国もすぐに地獄へと突き落とされることとなる。

30分後、女の子2人が遅れて登場。はなっからハイテンションな女が一人。いきなりN島の横に座る。ちょっとムッとするN島。とりあえず、名前を聞いてみる。

「名前なんていうの?」
「ジャスミンって呼んで♪」
「・・・はぁ?」

場が一気にジャスミンに奪われてしまう。今まで上機嫌で飲んでいたN島もこれにはタジタジだ。ジャスミンはなぜかN島にロックオンし、潰しにかかっていた。。。

しばらくして、トイレに行ったっきりN島が戻ってこないことに気付いた。さりげなくトイレの様子を伺うと、N島はかなりムッとした表情だ。

「どうしたN島、飲みすぎたのか?まぁ、あれだけイッキさせられれば誰だって・・・」
「いや、気持ちも悪いが、気分が悪い!なんなんだあのジャスミンって奴は!!!

・・・結局合コンは1次会でお開きとなった。

今日、その話を懐かしがりながらN島と話していたら、「思い出させるな。いまだにあのときのことを思い出すだけで吐きそうになる。」と一蹴された。

元気かなぁ、ジャスミン。

(2000.11.17)