まじめな話をもうひとつ

以下は昨日の広報紙に載せるコラムで没になった原稿です。

先月のことで恐縮ではあるが、とある土曜日の夜に友人と酒を飲んだ。それほど多くは飲まなかったが疲れていた事もあり、そのまま布団に倒れこむように横になっていたのだが、小一時間ほど寝ていただろうか、ふと目を覚ますと部屋の中いっぱいに月の光が差し込んでいた。その日が中秋の名月であると気付き、やや寒くはあったが、庭に出てしばらく名月を眺めていた。

普段の生活を送っていると忙しさを言い訳に空も見上げることがない。季節の移り変わりを感じ取る心の余裕が欲しいと思った。感じ取るのは季節だけではなく人の心も同様だろう。日常に忙殺され、身勝手な行動をとってはいないか、相手への心配りを忘れてはいないかなどと一人物思いに耽ってみた。

秋の夜長、読書に耽るのも良いかもしれないが、偶には我が身を振り返ってみるのも良いかもしれない。

「内容が真面目すぎる」と言われましたが…。昨日のコラムとスタンスはあまり変わってないんだけどな。

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