E is for Endless

ニョキニョキ

Endless

夢かと思ってほっぺたを抓ってみたら思いのほか痛かったので「母さん、絆創膏を知りませんか?ついでに僕の麦藁帽子どこへ行ったんでしょうね?」「知らないわよ。マサルおじさんに聞いてみたらいいじゃない。3歳の頃からあなたを可愛がってくれたのよ。母さんは歯医者に行かなくちゃ行けないから。」そういい残して母は自転車をキーコキーコと漕いで行ってしまったので、僕は一人残された悲しさから電話片手に「ピザカリフォルニアですか?照り焼きチキンピザLサイズを2枚、それからこのカクテルをあちらのお嬢さんに」「かしこまりました」マスターは恭しく頭を下げ、そっと目配せをした。心臓が高鳴る。これは恋なのかもしれない。そっと彼女を盗み見ると彼女は少し照れたように俯いていた。彼女の笑顔が見てみたい。彼女は僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう。センターライン付近から勢いよく放り投げたボールは鮮やかな放物線を描き、ゴールに吸い込まれそうになる直前で失速し、審判の顔を直撃。僕らは試合も忘れて大笑い。みんなも笑ってる。お日様も笑ってる。ルルルルルル~今日もいい天気、洗濯日和だ。今日はシーツも洗ってしまおう。君がどうしていなくなったのか答えを探すように洗濯機が回るのを眺めていた。だんだんと目が回り意識が朦朧とする中、遠くから「…デラ・ギポン・デ・リルカ…」と呪文のような歌が聞こえる。4本目の指がなくなる頃、いつか見ていた夢も終わるのだろうか。むしろこれは夢ではないのか。僕はそう思ってほっぺたを抓ってみたら思いのほか痛かったので「母さん、絆創膏を知りませんか?ついでに僕の麦藁帽子どこへ行ったんでしょうね?」「知らないわよ。マサルおじさんに聞いてみたらいいじゃない。3歳の頃からあなたを可愛がってくれたのよ。母さんは歯医者に行かなくちゃ行けないから。」そういい残して母は自転車をキーコキーコと漕いで行ってしまったので、僕は一人残された悲しさから電話片手に「ピザカリフォルニアですか?照り焼きチキンピザLサイズを2枚、それからこのカクテルをあちらのお嬢さんに」「かしこまりました」マスターは恭しく頭を下げ、そっと目配せをした。心臓が高鳴る。これは恋なのかもしれない。そっと彼女を盗み見ると彼女は少し照れたように俯いていた。彼女の笑顔が見てみたい。彼女は僕がロングシュート決めたらどんな顔する…