75.ウソツキ

「だからぁ、違うって。ヒトミとは何にもないって!」

征人はウソをつくときに鼻の頭に小さな皺ができる。本人は気付いているのか気付いていないのか知らないけれど、あたしは征人と付き合いだした頃からこのクセに気付いていた。小さなウソも大きなウソも、あたしはみんなお見通しなのに征人本人はこのことに気付いていないのが可笑しくて、あたしはついつい騙されたフリをしてしまう。お人好しだなと自分でも思うけど、それは惚れた弱みという奴で、こればかりはどうしようもない。

「しょうがないなぁ征人は。もう誤解されるようなことしないでよね。」いつものように許してしまうあたし。

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「しょうがないなぁ征人は。もう誤解されるようなことしないでよね。」

貴代はそう言うと左耳にかかる髪をかき上げた。あぁ、俺の言い訳に納得してないんだな、と俺は苦笑した。左の髪をかき上げる貴代は嘘を吐いている時だ。嘘に気付かない振りをする嘘ってのも変な話だと思うけど、こうして俺たちは三年も付き合っている。いつか別れる日が来たとき、一体俺たちはどんな言葉で、どんな表情で、どんな仕草で別れの時を迎えるんだろう。もちろんそんなことなど想像もできないのだけれど。

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「汝、夫婦の神聖なる縁を結ぶことを願うか。また、これを愛し、これを慰め、これを敬い、健やかなる時も、病める時も、これを守り、その命の限り、他の者に依らず、この者のみにそうことを願うか。」

征人「はい」

貴代「はい」

二年後、彼らは結婚した。誓いの言葉を述べた征人の鼻には皺ができなかったし、貴代も髪をかき上げなかった。しかしその五年後、性格の不一致という理由で彼らは離婚した。

「やっぱり…こうするしかなかったんだよね、あたしたち…。」

「…うん、そうだな…。…俺、貴代のこと本気で愛してたよ。ごめんな。」征人の鼻に浮かぶ皺。

貴代は苦笑しながら「うん、ありがとう…。あたしも征人のこと…愛してたよ…。…さよなら。」左耳の髪をかき上げ振り返る貴代。

お互いを思いやる嘘は優しさも悲しみも包み込んで、二人の旅立ちを見守っていた。

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同じ嘘を吐くなら、悲しい嘘より優しい嘘を。

 

69. 神童

マナブさんは昔、神童と呼ばれていました。去年は新郎と呼ばれたこともありました。今では再び新郎となることも可能な戸籍になりました。更に今は遅漏です。ウソです。でも早くはないです。前戯が長いです。でもモノはあまり長くないです。何を書いているんですか、このバカ者は。何の話でしたっけ。そうそう、神童です。

マナブさんの神童ぶりは1歳半の頃に開花したと親戚一同から聞いています。親戚一同が認めているのもすごいとは思うのですが。

とある日、マナブさん(1歳半)はおじいちゃんとおばあちゃんが生活している隠居部屋にいました。太陽の光が残るその部屋はぽかぽかと暖かく、マナブさんはついつい、粗相をしてしましました。粗相と書いてはいますが、ぶっちゃけウンコを漏らしたのです。畳の上に。

「しまった!」と1歳半のマナブさんは思いました。ここからがマナブさんの神童っぷりが全開です。ちょうど部屋には誰もいません。「…証拠隠滅せねば…」西日の傾く部屋でマナブさんは目を細め静かに呟きました。このころからダンディの要素はあったみたいです。神童たる所以です。

すばやく近くにあった箒を手に取ると、マナブさんは畳の上のブツ(=ウンコ)を猛烈な勢いで掃き始めたのです。箒に掃かれ畳の上で転がるブツ(=ウンコ)。少しずつながらも小さくなるブツ(=ウンコ)。無事に縁側から庭に排出したときには3分の1くらいの大きさになっていたのではないでしょうか。

マナブさんは一仕事終えた満足感と、額から流れる汗に充足感を覚え、スキップしながら部屋を去ろうとしたとき、「なんじゃあこりゃあぁぁぁっ!」従姉妹の絶叫。

畳の目に詰まったウンコを取り除くのに2日を要したそうです。両親や伯父さん伯母さんが総出で部屋を雑巾がけしている最中、「このクソガキがぁっ!」と従姉妹に叩かれ続けたマナブさんは「あぁ、畳の上でウンコを掃いちゃいけないんだな。」という思いと「あぁ、ウンコとクソで掛詞かぁ。」という神童らしい解析をしながら小さな胸に一つのトラウマを刻み込んでいました。

いずれ自分に子供が生まれたら、「掃除機」という文明の利器があることを教え込みたいと思います。

(2003.9.13)

67. マニュアル

巷にはマニュアルが溢れています。犬の飼い方、猫の飼い方からニシキヘビの飼い方、フォレストデビル(サソリ)の飼い方、タイガーレッグ(ムカデ)の飼い方。もう地球上で飼い馴らす事のできない動物は人間だけみたいですが、探せばきっと「完全監禁マニュアル」なんて本もあるはずです。完全自殺マニュアル、完全犯罪マニュアル、完全薬物マニュアルなどは興味本位で読んでみたい本の一つではありますが、実際に行おうとは到底思いません。マニュアルの中には実行してはいけない項目も含まれているのです。

パソコンの取扱説明書などにも「CAUTION!」なんて書かれていることがありますが、素人さんは手を出しちゃいけません。手を出しちゃうと堅気の世界へ戻ってこられなくなります。手を出したおかげでとんでもない目にあったことがある俺が言うのだから間違いない。

ここに一冊のマニュアルがあります。タイトルは敢えて伏せておきます。

取扱説明書

第1章 基本的な使い方

当機はお客様だけにオーダーメイドされたものでございます。どのように使用するかはお客様次第ですが、末永く愛用いただくためにも以下の注意点を厳守いただき、これからの人生を送られることをお祈りいたします。

  1. 当機はデリケートです。操作は優しく行ってください。
  2. 屋外でのご使用はお控えください。法に触れる恐れがございます。
  3. 音量はできるだけ抑えてご使用ください。近所迷惑になります。
  4. 連続のご使用はご遠慮ください。たまには休みましょう。
  5. 無理な操作は危険です。人体に影響を及ぼす恐れがございます。
  6. 多人数での使用はおやめください。

第2章 応用編

1.体調が優れないときのご使用

あまりお勧めはできませんが、栄養ドリンク等を飲み使用しましょう。長期間使用しないと不機嫌になる可能性がございます。

2.日中のご使用

カーテン等を閉めるなどして使用してください。盗聴盗撮などの恐れがございます。

3.使用した後は

ご使用の後もお手入れを念入りに行いましょう。末永くご使用いただくために使用後は柔らかい布やティッシュ等で拭いてください。漂白剤などはご使用にならないようお願いします。

第3章 子機の増設について

1.子機を増設するには

普段カバーをつけたまま親機を使用されている場合はカバーを外してご使用いただきますと、10ヵ月後ぐらいに子機をお届けいたします。当方の都合、またお客様の体調等により、遅れる、若しくは発送されない場合もございます。子機は別途使用料がかかります。手もかかります。あらかじめご了承ください。

2.子機を解約するには

一度増設された子機は解約できませんが、20年ほど経てば子機を親機として使用することができます。

3.子機の増設台数

子機は何台でも増設できますが、家計のことを考え、計画的に増設しましょう。

第4章 機種変更、解約手続きについて

1.機種変更するには

機種を変更するには、まず解約手続きをしなければなりません。お近くの公的代理店にて解約書を請求していただき、記入後、提出をお願いします。早ければ5分後には解約できます。機種変更の場合は、男性はすぐ新機種を購入することができますが、女性のお客様の場合は半年ほどお待ちいただかなくてはならないことをあらかじめご了承ください。なお、子機を増設された場合、機種変更しても子機がそのまま使用できる場合と、使用せざるを得ない場合と、全く使用できなくなる場合がございます。代理店にご相談ください。なお、使用できなくなっても引き続き使用料がかかる場合がございます。あらかじめご了承ください。老婆心ながら、できるだけ解約されずに、長期間使用することをお勧めします。

第5章 トラブル?と思ったら

  1. 接続先を間違っていませんか?もう一度ご確認ください。
  2. 接続先が応答しない場合は、優しくボタンを押してみてください。
  3. 当機は月に一度メンテナンスのため1週間ほど使用できなくなります。
  4. 当機には愛情をもって接してください。愛情が足りない場合、使用できなくなるだけでなく強制解約される場合がございます。
  5. 同時に外の機種を使用すると、思わぬトラブルの原因となります。

一体何のマニュアルなのか?

17.大阪旅行記(2001.3.17~18)

福岡から関空へ

朝9:30に福岡空港に集合。集まりも意外とスムーズ。総勢11名。福岡空港からビールを飲んでいる方もいらっしゃいまして、なかなかにいい盛り上がり。あ、俺は飲んでないですよ。朝から飲めるわけないじゃないですか。

天候は小雨。やっぱ雨男だなぁ、俺…。大阪が晴れていることを祈りつつ、飛行機に乗りこむ。

1時間ほどで関西国際空港に着陸。でも、ずーーーーーっと寝てました。着陸の振動で目が覚めたもの。関空はまだ新しいだけにきれいで、広い。無駄に広い。いや、無駄じゃないか。ゆとりがあって素晴らしい♪

関空から難波へ

急行電車で難波へ移動。ところが、トラブルその1。僕がいちばん苦手としているIさんが電車に乗りこんだ直後から大声で「トイレに行きたい」と騒ぎ出す。じゃあ行ってくればいいじゃないかと思ったが、なんせ出発時間まで間がない。「どんぐらいかかるのか?」との問いに「40分くらいです。」と平静な顔で答えてやった。するとソイツ(もうソイツ呼ばわり)「我慢できん!!」…子供か…?仕方ないので総勢11名、次の駅で一旦下車。次の電車を待つ間中寒かったんだよぅ。。。

あ、ちなみにトラブルはあと2つありますが、すべてIさんが起こしました。

道頓堀と大阪城

すったもんだはあったものの、無事難波に到着。残念ながら雨だったが、傘をさすほどでもない。とりあえず昼飯。お好み焼きを食す♪ネギ焼きミックス、サイコーに美味い♪ビールも美味い♪ゲソ焼きも美味い♪たらふく食って、ジョッキ2杯を空け、散策に出る。

道頓堀でグリコの看板と食い倒れ人形とかに道楽の巨大ガニを見て感動する。さすがに写真を撮るのは恥ずかしかった。まだこのときは心に余裕がなく、周りをよく見てなかったが、翌日、一人歩きをしたときにある事実が発覚した。それはまた後ほど。

とりあえずホテルにチェックイン。ホテルから大阪城までは歩いていける距離だったので、晩御飯のために歩く。しかし、意外と遠かった。大阪城天守閣から外を眺めたが、あいにくの空だったため、イマイチ…。まぁいいや。どうせゴジラ映画ではよく壊されてるし。←こらこら。

晩御飯は鶴橋で焼肉♪ここでもジョッキ2杯をクリアし、腹一杯肉を食う。食後のデザートのアイスクリームも美味かった♪

夜の北新地

ここで団体行動終了。明日の17:45に関空集合まで自由行動である。かといってひとりで出歩くのはちょっと心細かったのでTさん、Nくんと一緒に夜の梅田へ繰り出すことに。

梅田をぶらぶら歩く。面白いものがいろいろあって、それぞれにツッコミとボケを繰り返しながら。あぁ、心は既に関西人。そんなこんなでいつのまにか北新地に出た行き当たりばったり組。「夜の北新地ですよ。なんか怖そうッスね…。あぁそういえば北新地って歌の歌詞にありますよね。♪~北の新地は思い出ばかり~♪大阪しぐれでしたっけ?あれ歌ってたのって大月みやこでしたよねぇ?」…どうでもいい話でも面白い。っていうか北新地、人だれも居なかった…。ネオンは光ってるんだけど、全然賑やかじゃない。時計を見たら午後8時。土曜の夜8時だぜ?唐津じゃないんだから。←ぉぃ。しかたないので北新地をまっすぐ抜ける。で、隣の通りを戻る。あぁ、なんて無計画。

多分、8時じゃ賑わうには時間が早すぎたんだろうという結論で3人納得。

それからホテルまで歩いて戻る。ホテル横のコンビニで酒買って部屋で飲もうと思ったが、売ってなかった…。仕方なく別のコンビニへ。Early Timesのハーフボトルと氷とつまみを購入し、部屋に戻る。

部屋にてTさん、Nくんとだらだらと飲む。9時半から飲み始め、終了したのは12時くらいだっただろうか。2時間半でひとりでボトル空けてました…。しかも途中でミニボトル買って来てたのは内緒です。

2日目、自由行動

爽快な目覚め♪昨晩の酒もすっかり抜けたし、天気も良い♪完全に自由行動なので、どこに行こうか朝御飯を食べながら決める。

ホテルチェックアウトの際、トラブルその2。Tさんが幹事なので全員分の鍵を渡して精算したところ、「1,050円です。」「へっ???…冷蔵庫にはなんもなかったし…???」「こちらが明細です。」「……!!!Σ( ̄o ̄;;)こ、これは…」Iさんの部屋。なんと有料ビデオ見てやがった…。いい年こいてアンタ(すでにアンタ呼ばわり)何してんだよぅ…。とりあえずTさんが立て替えたが、「俺どうやってこのことを話せばいいんだ…」と悩んでおられました。明日、机の上に明細書おいといたらどうですか?

まずは通天閣へ♪駅を降りて、すぐにコロッケ(80円)購入。できたてで、美味い♪コロッケをほおばりつつ、通天閣までの道を歩く。すれ違うおっちゃんたちがみんな酔っ払いに見える。いや、見えるのではない。明かに酔っ払いだ。ちなみに日曜とは言え朝の9時過ぎ…。大衆酒場は大変な人だかり。タフだなぁ…。

通天閣から眺めていたら近くにジェットコースターらしきものを発見した俺。次の目的地決定。歩いてその場所まで向かう。当然、途中でたこ焼きなぞをほおばりつつ♪すれ違うおっちゃんはみんな酔っ払いで、関西弁で独り言を言っている。なんかカオスな世界。

ジェットコースターのある場所は入場無料の遊園地で、しかも建物内に作られたジェットコースター。落差はそんなにないし、回転もひねりもなかったけど、怖かった。なにがって、ぶつかりそうで。その遊園地ではCMのオーディションもやっていた。いや、事前に分かってれば応募しといたのになぁ。

住吉大社と難波ふたたび

路面電車に乗り、気の向いたところで降りようということになった。で、気が向いたのが住吉。住吉大社にてお参り。本殿で一生懸命拝む数人の人を発見。いや、拝み方が尋常じゃないんだよ。俺最初「腹でも痛いのかな?」って思ったぐらいだもん。結局俺が拝み終わってもまだ拝んでたし。

ここでTさん、Nくんたちは和歌山にラーメンを食べに行くということだったので、俺は難波まで戻ることにした。もう一度グリコの看板と食い倒れ人形と巨大ガニを見るためである。

ところが、道に迷う迷う。ちょっと裏に入ると客引きのお兄さんはいるし、表に出れば酔っ払いのおっちゃんがいるし、仕方ないので見るものを見て、地下街を歩くことに。地下街を端から端まで歩き、OCATに到着。この時点ですっげー心細い俺。もうヨワヨワ。ひとりで飯を食うにも、人が多いところでは食えないなぁ…って思ってたら、すし屋を発見♪ ひとりでちらし寿司を平らげる。

質量保存の法則 in 大阪

飯を食った後、すべて出す。いや、上からじゃなく、下からね(お下品)大阪で食ったものはすべて大阪で返したぞ。

さて、これからどーすっかなーって時に携帯が鳴った。和歌山に行っているTさんからである。
Tさん「もしもし、法隆寺には行ってないよね?」
俺「ええ、今市内をぶらついてます。何かあったんスか?」
Tさん「法隆寺でチケットの置忘れがあったらしい。」
俺「…あ、ひょっとして…?」
またもやトラブルその3。Iさん、今度は法隆寺に飛行機のチケットを置き忘れ…。何やってんだよぅ…

その後、Iさんは2万円の自腹を切る羽目になる…っていうか自業自得だよな。

夕陽に赤く染まる関空

難波で心細くなったので、もう先に関空で待っておこうと考えた俺。ラピートβに乗りこみいざ関空へ。陽もだんだんと傾いてきて、淋しくなってきた。ひとりになるといろいろ考えてしまうよなぁ…。

関空でみんなと御対面。Tさん、苦笑い。いや、ホント幹事お疲れさまでした。

今日はどこへ行っただの何をしただのをみんなで報告しあう。あーこうやって話すのってすっごく楽しい♪ そうだよ、さっきまでひとりで淋しかったんだよぅ!。空港も夕陽に染められて、切ない色になってきたから、みんながいなかったら俺、多分泣いてたかも。

で、久しぶりのNight Flight。修学旅行以来だから12年ぶり。空から見る夜景はとてもきれいでした♪

またどっか行きたいよぅ…今度はハワイに。

33.黒川温泉旅行記

4月22日(土曜日)、快晴。待ちに待った温泉ツアーである。急遽運転手となった俺。
とにかく13:00集合までにしなければいけないことがたくさんある。まずはシャワー。
のち彼女を迎えに香椎まで。待ち合わせ場所で彼女を待つこと約3分。
親子っぽい、姉妹っぽい二人連れがこちらに向かって歩いてくる。
しかも片方は1泊くらいの荷物を抱えている。「まさか…」予感的中!彼女のお母さんと初対面。
こんなときに限って半ズボンな俺。ま、恐縮したものの、無事滞りなく(?!)対面を終え、今晩のお酒を購入しに行く。

酒店に着くや否やさっそく試飲を開始する彼女。お気に入りの酒を数本購入し、いざ待ち合わせ場所へ。
5分前に到着。既に4人は来ていた。残り2人を待つ間、簡単に自己紹介。人見知りするやつ、ナシ!
最強キャラM崎氏、15分ほど遅れて到着。ヤングチームとアダルトチームに分かれて出発<基準は聞くな。

車の中ではM崎氏のトーク炸裂。もう笑いっぱなし。同乗していた俺の彼女も女王様Mさまもたじたじ。
でも天気は良いし、道は空いてるし、何もかもが言うことナシ。

黒川に着くと目に飛び込んできたのはサクラ。やっと散り始めたソメイヨシノ。「おおおっ!!」一同、思いがけない感動。
狭い道を通りぬけ、ようやく到着「御客屋旅館」。めちゃめちゃいいカンジな旅館。
チェックインして温泉手形を受け取り、いざ温泉めぐりへ。

男性陣、当然目的は「混浴」。だが昼間から混浴に来る女性がいるはずもなく…
より深いところを求め奥へ奥へと進む…「奥の湯」旅館より徒歩20分ほど…しかし山の奥なだけに期待は高まる。
が、しかし!ここでも空振り…。肩を落としとぼとぼと旅館までの道のりを歩く4人…。夜にまた来ようと決意。

18時半、夕食の準備ができたと電話が入る。ぞろぞろと夕食会場へ移動。「おおおっ!!」卓上に所狭しと並べられた料理の数々。
これは食わねば。まずは梅酒で乾杯。のちビールで乾杯。食べながら、自己紹介タイム。
「はじめまして、M崎です…。」誰も聞いていない既に異様な盛り上がり。
全員回ったところでそれぞれのつながりを確認。男性陣(S戸氏、I本氏、M崎氏、俺)はすべて仕事場つながり。
I本氏とE崎さん、女王様Mさんが大学時代のサークルつながり。T木さんがI氏の彼女。で、俺の彼女。
すっげー訳わからんメンバー構成。だがここでハプニング。I本氏が彼女を紹介するときに「えっと…友達の…」…T木さん、怒る。
一時険悪なムードへ。残りのメンバーのけしかけにより、ようやくI本氏の口から「彼女」の言葉を引き出す。T木さん、めちゃ笑顔。

食事を終え、部屋に移動。さっそく飲む。早くもズブに手を出す二人(俺と彼女)。
なんだかんだと盛り上がる。山手線ゲーム、UNO、アンバランス…大学生のように盛り上がる。
罰ゲーム一発目はS戸氏。尻文字。M崎氏とその一味、外で飲みたくなりコップ一杯の日本酒を持ち夜の散歩。
冷えてしまったので部屋に戻り露天風呂に行く。上がってきたら、既に宴は終結状態。寝る。
でも俺も途中から覚えてない…っていうかここからは書けません。次の朝に行ってみよ~(核爆)

注:何もアブナイことは起きていません。念のため。

6時半起床。昨夜寝たの遅かったに~と不平をたれながらも、モーニングコーヒーを飲みに行く。
…冷え切ったコーヒーサーバー(200円)発見。仕方がないので自販機でホットコーヒーを買い、それをカップに移し、砂糖とミルクを失敬し、飲む。
朝からイイカンジ。朝食前に罰ゲームをかけたUNO。マナブさん、撃沈…。
罰ゲームとは、「朝食時に女王様の朝食一品を奪い、『まずいっ!!』と言って吐き出す」という鬼のようなもの(考案者M崎氏&俺)。
さっそく朝食会場へ。マナブさん、やたらハイテンション。<じゃなきゃやってらんないからね。
しかし、オカズを一品奪うことに気を取られてしまい、肝心の吐き出すことを忘れていた…。
朝食後の風呂でM崎氏よりダメ出しをくらう…(T-T)。

さて、ココからとある展望台へ移動。風は強いし、寒いけど、やたらとはしゃぎまくる。
そう、まるで子犬のように。お次はガンジーファームへ移動。ガンジーファームにてお土産品ゲット。その後、大観望。

お昼御飯はだご汁を食べようと言うことになり、阿蘇を下り、ふもとの店に入る。念願のだご汁にみんなご満悦。

さてさて次は菊池渓谷。「秋に来ると紅葉がキレイなんだけどなぁ」とI本氏。約束が一つ増える。
ぐるりと一周して、モドル。ココからは太宰府まで一気に。

途中メロンドームとかいろいろ寄ったけどね。でも、ホントいい旅行でした。また行きたいなぁ。ね、企画してくださいね、I本氏。

1.カレーの王子さま

実は根っからのカレー好きである。威張って言うことでもないし、隠すつもりもナイが。小学校の給食の献立がカレーだった日には、一日中ニコニコできるほど。1週間毎食カレーでも大丈夫。最近はちょっとアレだが。。。市場に出回っているカレーも全部制覇したいと思っていたし。さすがにカレーの王子さまは甘すぎたが。

で、小さい頃から外に食事に出ても頼むのはカレー。一度だけ、やたら甘く全然辛くないカレーを食ったことがあるが、よく考えてみれば、あれはハヤシライスだったのではないかと10数年経った今気が付いた。小さな食堂だろうが大きなレストランだろうがいつもカレー。だから小さい頃は和食好きのじいちゃんと一緒に外食するのが苦手だった。

小学校6年生の頃、夏休みにクラスでキャンプに行った。当然夕食のメニューはカレー。ただ、まだその頃は作り方も知らなかったのだ。先生に聞きながら(22歳独身の男の先生)作ったカレーはめっちゃ美味しかったが、作り方を聞いたとき、先生は「全部一緒に煮込んでカレールゥを入れろ!」という、素敵な指導をしてくれた。子供心ながらに「肉は炒めるんじゃ…?」と思ったが、黙っていた。小心者だからね。

大学生になり、一人暮し(正確には男友達と二人暮しだったけど)を始め、最初に作ったのもカレーだった。学生時代はありとあらゆる方法や材料でカレーを作ってきた。最高傑作だったのがグリーンカレー。わざわざココナッツミルクやグリーンカレーペーストを買い揃え、作ったのに…あんまり美味しくなかった…←傑作ちゃうやん。でも鍋いっぱいに出来てしまったので、フツーのカレールーを少し入れてみたら余計変な味に。

捨てるのももったいないので後輩達に電話をした。

「あ、もしもし、俺だけど。カレー作ったんで食べに来ん?」
「え、ホントッスか?すぐ行きます~♪」
…いけにえ2名ゲット。彼らは一口食べた後無言になり、それでも1皿平らげた。
「まだあるよ、食べる?」
「Σ( ̄o ̄;)!!! …い、いや、もうおなかいっぱいっス…」

翌日彼らは学校を休んだ。失礼な奴らだ。