絶望の宣告

1月に「人事流動」というなんかよく分からん人事で、今の事務をしている。今の事務はどんなところかと言えば、まぁ、4月に向けてのまつり準備と言ったところか。全国的なまつりで、失敗は許されない。かなりシビアなまつりだ。そもそも「まつり」と言えば気が楽になるだろうと思っている俺が間違いで。

中途半端な時期に引継ぎを受けたものだから、全くもって事務の内容が分からない。指示を待っていた俺も悪かったのだが、これからやらねばならぬ仕事が山のようにあることが、昨日、しかも終業のチャイムと同時に分かったのだ。とりあえず、山を崩すためにスコップで山裾を掘っている状態だ。山のデカさに、残業をしながらひとり涙を流した。仕事中に泣くのはこれが2度目だ。

あまり期待をしないで欲しい。プレッシャーに押しつぶされそうになる。みんなが思うほど俺は強くない。逃げ出したいけど、そうもいかない。

「5月までは休みが無いと思えよ」と絶望の宣告を受けた。体調がよければ大声で笑い飛ばせたのだが、乾いた笑い声しか出せず、しかも涙を堪えていたために最後まで笑いきることができなかった。

彼女が夕食にオムライスを作って持って来てくれたことが本日唯一の救いだった。

なんだよ、最後には惚気話かよ。

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