年に1回は行っている気がする。いつ行っても食べ物が美味しい。
今回は一人で美味しい店を見つけようと思って、一人酒は苦手だけれど思い切って出かけてみた。お酒を嗜め始めた20代の若者みたいだが、僕は結構酸いも甘いも嚼み分けてきたアラフィフだ。
インターネット(最近は便利なものが増えた。戦後間もない頃はこんな便利なものはなかった。僕は戦後間もない頃の生まれではないけれど。)で調べてホテルの近くの馬刺しが美味しい店に行ってみた。扉を開けたら間も無くオーダーストップですけどと言われたけれど、大丈夫。馬刺しとハイボールしか頼まないし、僕のお腹のキャパはもうギリギリだ。
馬刺しとハイボールを堪能して(組み合わせが正しいかどうかは分からないが、自分的には最高の組み合わせだ。スイカと天婦羅以上の。)お会計時に「この辺りで辛子れんこんと一文字のぐるぐるを食べられるところはないですか。」と可愛らしい店員に(本当に可愛かった。僕があと50年若ければ息子として生まれたいくらいだ。)尋ねたところ、うちのお店でもお出しできましたが、と、お会計時になぜそんなことを。
多少の動揺はあったものの、無事にお会計を済ませて(2千円札でお釣りがきた。小銭をポケットに仕舞おうとしたが上手くしまえずに床に落とした。決して動揺ではなく酔っていたからだと思う。自信はないが。)外に出てしばらく歩いたら「お兄さん、マッサージどう?」と尋ねる女性。ナイスな申し出だけれども今のところ身体はどこも凝ってないので、「マッサージより辛子れんこん知らない?」と訊ね返したところ、僕の滑舌が悪かったのか、もしくは「Yes or No」以外の言葉を知らなかったのか、お姉さんからは何も返答がなかった。代わりに近くをたまたま歩いてたおっさんに「そこの地下が美味いよ」と言われたので、地下闘技場以来の地下に潜った次第であります。
無事に辛子れんこんと一文字のぐるぐるとの対面を果たし、もうほろ酔いも超えたのでグーグルマップを駆使してホテルに戻り、翌朝を迎えました。翌日はガイドさん付きの熊本城散策で、なんとなくブラタモリの気分でしたがそれはそれ、これはこれで、熊本は相変わらず美味しくて酔っ払って、復興を願わずにはいられない町でした。