志布志大黒活き造り
宮崎に住んでいたころは、外食となると和食、しかも魚系の和食屋がほとんどで、洋食屋に行った記憶がほとんどない。たまに洋食屋に出かけても 甘いカレーを食わされる憂き目を見るのがオチ だった。
しかし、なんつうか、宮崎の和食屋はほとんどに水槽もしくは生け簀があり、その中で泳いでいる魚たちは子供の目を惹きつけ、むしろ食事そっちのけで魚ばかりに目がいってしまうのである。俺もその中の一人だったのだが。
幼い頃は想像力が足りなかったなと今になって思う。生け簀の魚やエビを見て「うわぁ~お魚さんカワイイなぁ~」と見つめていた俺には、ソイツらが今から我が腹に収まる運命にあることを想像できずにいたのだから。
あれから二十数年経ち俺もようやく大人になった。今では水族館の水槽を眺めても「カワイイ」と思うより先に「美味そう」と思えるようになった。大人ってなんだろう。
明日は「ウは宇宙のウ」。うん「S is for Space」の邦題そのまんま。