乾燥注意報

【今日のお題】047:宿題、068:ハンドル、079:君、088:等高線

ちなみに、今月の「100のお題」はエクセルを使ってランダムに1~100までの数字を当日に4つピックアップしてるわけですが、そろそろダブりも出てくるわけですよ。そんなときは再計算して、なんとか4つセレクトするんですけど。
もう少し効率の良い方法があるんでしょうけど、ベーシック時代のプログラミングしか出来ないのですよ。それはそうと、【今日のお題】。今日はポエムで。

ハンドルを握る君の横顔

見つめていたら 悪戯したくなった

僕はそっと 君の頬に

油性マジックで 等高線

君のえくぼが 低気圧

あとでコピーさせてね

今日の理科の宿題なんだ

どうにもこうにも無理がある。これがあと20日も続くのかと思うと暗雲たる気持ちになる。誰だこんな企画始めたのは。

旧体育の日

【今日のお題】009:コンビニ、016:愛、042:お願い、049:tomorrow

苦情が無いところをみると、昨日のアレは満足していただけたのだろう。

ということで今日も調子に乗って短文で済ませよう。
しかしさすがに連日短歌ではお叱りも受けよう。
というわけで、メールを紹介。

To : morrow

Title : お願い

Message : コンビニで愛をひとつ買ってきて!

     あなたへの愛が足りなくなっちゃったから…。

愛が見つからないよぉ…。

それはそうと今日は旧体育の日で目の愛護デー。ド近眼で運動音痴には地獄のような日ですね。アデュー!

(今日の更新はテンションがどっかに飛んでるマナブさんがお送りしました。マナブさんは最近残業が頓に増え、壊れ気味です!みんなの応援メッセージを待ってるぜ!)

言ったそばから復活

【今日のお題】010:パソコン、078:スパイ、091:神社、093:ビニール袋

要望が1件あったのでお題復活。ただし、テンションが低いので、川柳で。

「神社裏 ビニール袋に包まれた パソコンの上にスパイス一振り」

…察してくれ、テンションガタ落ちなんだ…。

ハマサキ

※【今日のお題】はしばらくお休みします

おーい、ハマザキ~!

「何度言ったら分かるんだ!俺はハマサキ!ザキとは違うのだよ、ザキとは!」

ランバ=ラル?

怖かった

【今日のお題】戦意喪失のためお休み

夜中に都市高速を飛ばしてたら、80km/h越えると同時に怖くて手のひらから尋常じゃない汗が。こんなんじゃダメだ…。

法的にはオッケーなんだろうけど。

おやすみ

【今日のお題】今日は日曜日なのでお休み

休日は休日らしく過ごそうと思うので、次回から休日は更新をお休みします。決してネタが無いだとか、そんな理由ではありません。この文章はいつもとは一味違うのですから。

マナブさんはボクサーパンツを愛用しているのですが、今日に限ってブリーフ(水色)なのです。10年前に買ったブリーフなのに、年に2、3回しか履かないのでまだまだ現役です。今日は珍しくブリーフを履いた状態で日記を更新しているのです。そう言えば今年は今日初めて履いたような気がします。年に一度ですよ。七夕や節分や敬老の日と同列なのです。

ひとつ問題があるとするならば、それは誰の役にも立ってないということだけでしょう。かと言って誰かに迷惑をかけているわけでもありませんから許してください。

今日、大地震が起こってもマナブさんのブリーフの所為って事にはしないでください。

73.夏休みの思い出

今年の夏休みはなんとなく夏らしくなくて、宿題もやる気が起きず、毎日だらだらと過ごしていました。
弟が夏休み前に事故で骨折して入院していたので、楽しみにしていた家族旅行も行けなくなってしまいました。
友達はみんな田舎のおばあちゃんちに行ったり、サエコちゃんなんて「夏休みはハワイなの!」なんて言ってたし、
マキちゃんやユカちゃんに電話をかけて遊びに行こうとも思ったのだけれど、
出かけてますって言われるのが怖かったので、結局その日は夕方まで家にいたのです。

電話がかかってきたのは夕飯を食べているときでした。
お母さんが「マリちゃん、電話よ。」と言うので、頬張っていた玉ねぎの天ぷらを慌てて飲み込んで、
電話に出てみるとそれはユカちゃんからでした。

「マリちゃん、今夜空いてる?」とユカちゃんが言うので、
お祭りか何かだろうかと思って、わくわくしながら「空いてるよ!」と答えると

「じゃあさ、学校できもだめししようよ。」なんて言うのです。

「…他に誰が来るの?」と訝しげに聞いてみると、

「マキとヒロミとあたし。男子はタカユキとエージとみっくんとそれから…」
私はどきどきしながらユカちゃんの言葉の続きを待っていました。

「オオタク。」心臓がどきんとしました。

オオタク-大村卓治。

私はオオタクのことが好きでした。
中学生になって初めての教室で隣に座っていたのがオオタクでした。
学区外から入学した私には友達が全然いなくて、
休み時間に一人でぼんやりしていたら話しかけてくれたのがオオタクだったのです。
オオタクのお陰でクラスにも馴染むことができて、友達もたくさんできました。
オオタクはいつも輪の中心にいて、それでもみんなに気配りを忘れることがなくて、
引っ込み思案な私にはオオタクはいつも眩しくて憧れの存在でした。
そんなオオタクに会えるのならば、夜の学校は少し怖い気もしたけれど、すぐに行くからと電話を切って、
少しでも可愛く見えるようにとお気に入りのワンピースを着て、
はやる気持ちを押さえながら、足早に学校に向かいました。

学校の校門前にはユカちゃんたちが待っていて、
オオタクが「おぉマリ!久し振り~!」なんて笑って手を振るのがなんだかとても嬉しくて、
私もみんなに手を振りながら駆け出していました。
私が着いて5分後にはみっくんとヒロミちゃんとタカユキが来て、8人全員が揃いました。
「よぉし、それじゃ今からルールを説明するぞぉ。」
オオタクが私たちの担任の先生の真似をしながら言うので私たちは顔を見合わせて、
それから弾けたように笑いました。

ルールは男女ペアで校舎に入ること。

1階の理科室の前を必ず通ること。

3階の視聴覚室がゴールになること。

簡単なルールを説明した後、オオタクがくじ差し出して、みんなに引かせました。
男女ペアになるようにオオタクが作ってきたくじでした。私はオオタクとペアになりたいのだけれど、
きっと二人きりでは上手くしゃべれないだろうから、エージとなら上手くしゃべれるんだけどな、
なんてどきどきしながらくじを見ると4番と書いてあり、
女の子の1番はヒロミちゃん、2番がユカちゃん、3番がマキちゃんで、
男の子は私たちの番号を確認した後、順番に手を挙げました。1番はみっくん。
2番がオオタク。3番がタカユキ、4番がエージだった。
オオタクとペアを組むことができなかったのが残念だったけれど、
エージならいつも喋ってるし、緊張することもないかななんて考えていました。

「じゃ、1番!道雄&ヒロミ、行って来ます!」

みっくんとヒロミちゃんが手をつないで校舎の中に消えていくのを確認してから、
2番目のオオタクとユカちゃん、そしてタカユキとマキちゃんがそれに続いて行った。
最後に取り残された私たちは、急に口数が少なくなって、早くみんなに追い付きたかったのだけれど、
前のペアが消えて5分後に出発ってルールだったので、エージと二人でぼんやり星を見たり、
時計を見たりしながら5分を過ごした。

「そろそろ行こっか。」エージは立ち上がって私に手を差し出したので、
私はエージの手を握って夜の校舎の中に入って行きました。夜の校舎はしんと静まり返っていて、
私たちの廊下を歩く足音が校舎全体に響いていました。
普段見慣れているはずの校舎なのに、まるで悪魔のお城に入ったかのような雰囲気があって、
火災報知器の赤いランプが炎のように見えたりして、
私は来なければよかったなんて考えたのだけれど、エージがいるから大丈夫かなとも考えて、
私はエージの右手をぎゅっと握り締めました。
エージは普段はよく喋るのに今日は全然喋らなくて、
私も男の子と手をつなぐなんてシチュエーションで緊張してしまって、
それに暗闇の怖さも手伝って、ずっと黙り込んだまま、並んで歩いていました。
理科室の前を通るとき、いろんな動物の標本や人体模型が並んでいるのが怖くて、
更に強くエージの手を握り締めたら、エージが「怖い?」と聞くので、
怖いけどエージがいるから多分大丈夫だよと答えたら、「多分ってなんだよー」って
エージが怒った真似をしたのが可笑しくて、それからようやく気分も軽くなって、
ようやくいつものように話ができるようになって、
二人でいろんな話をしながら3階の視聴覚室を目指しました。

「もうみんな待ってるだろうな。」ってエージが言ったときにようやく私はみんなのことを思い出して、
みんなに会えるのは嬉しいのだけれど、もう少しエージと一緒に話したかったななんて考えていたら、
エージが「もう少し遠回りしていく?」って言ったので、うんって頷いて、
そのまま回れ右をして、二つ隣の教室に入りました。
暗幕のように見えるのは暗闇に染まったカーテンで、
そのカーテンを開けると月の光が教室の中に差し込んで、
場違いだとは思ったのだけれど、うわぁなんて思わず声を出してしまいました。
二人で窓の外を見ながらまたいろんな話をしたのだけれど、
エージは「うん…」とか「そう…」とか、また暗いエージに戻ってしまったので、
どうしたの?ってエージの顔を覗き込んだら、エージは急に真剣な顔になって、
実は今日のきもだめしはマリと二人っきりになりたかったから俺が考えたんだとエージが話し出した。

それからエージの話はよく覚えてないけど、エージは入学したときから私のことが好きだったと言って、
夏休み前に告白しようとしたけれど、結局何も言えなくて夏休みになってしまって、
みんなにも、私にも会えなくて、それでも突然誘うのは恥ずかしくて、
それでこうして企画したんだと言った。私は突然のことでびっくりしてしまい、
顔が耳まで赤くなるような感じがしたのだけれど、
この月明かりではそこまでエージには分からないだろうと思い、
少し安心したのだけれど、エージに付き合ってほしいと言われたときには心臓がどきどきとしてしまい、
頭の中でいろんなことがぐるぐると巡って、声を出そうと思ったのだけれど、
喉が渇いて声にならなくて、
そんな私を見てエージは「返事は急がないよ。行こう。」と行って教室を出て行こうとするので、
私も慌ててエージについていきました。

視聴覚室にはみんなが既に待っていて、遅いよーとか心配したよーとか言われて、
私はみんなにゴメンゴメンと謝りながら、少し落ち着きを取り戻して、
それからみんなで校庭に出て、花火をしたのだけれど、エージと目を合わせるのが怖くて、
ずっとユカちゃんやヒロミちゃんやマキちゃんと一緒に小さな花火をしていました。

そろそろ帰ろうかという頃に、私の家と同じ方向のオオタクと一緒に帰ったのだけれど、
本当はエージに送ってもらえば良かったかな、
なんて考えてたらオオタクがぽつりと「エージはいいヤツだよ」なんて言うので、
知ってるよって答えたら「そっか」と言って、また黙ったまま自転車を押して歩き出しました。
数時間前までオオタクに憧れてたのに、今隣にいるのに全然どきどきしなくて、
私はエージのことばかり考えていました。「それじゃ」ってオオタクに家まで送ってもらって、
オオタクが自転車に乗って夜道に消えていくのを見届けてから、部屋に戻って一人になったときに、
やっぱりエージの顔が浮かんできて、急にエージの声が聞きたくなってしまって、
すぐにでもエージにさっきの答えを言いたくて、アドレスをめくってエージの電話番号を調べました。
エージの番号をダイヤルしているときに、
そのうちアドレスをめくらなくてもこの番号を覚えるんだろうな、なんてぼんやりと考えていました。

ドリーマーに100のお題より 041:悪魔、062:暗幕、065:自転車に乗って、086:だらだら

(2003.10.4)

そろそろ

【今日のお題】041:悪魔、062:暗幕、065:自転車に乗って、086:だらだら(本文はこちら

来週から激務モードに突入予定です。
まずは慣らし運転から始めなくてはなりませんが、
とりあえず、やることをやってしまおうと。
夏休み開始と同時に宿題を片付けようと意気込んでいる小学生のように。

絵日記と読書感想文だけが残り、
最終日に架空の出来事で絵日記を綴った小学校1年生の夏。

あの頃からマナブさんはウソツキだったんですね。すいません。

72. はじめの一歩

春は嫌いだ。

確かに花は咲き乱れ、風に含まれる粒子は暖かく、新学期とも相まって心が弾むと他人は言うけど。

「はっ…はっくしょん!」

…ぐしゅ…まただよ…。

ここ数年、陽介は春になるとマスクとポケットティッシュは欠かせないものになっていた。いわゆる花粉症というヤツだ。涙と鼻水は常に溢れ、薬や民間療法もほとんど効き目がない。麗らかに晴れた春の午後だというのに陽介がちっとも浮かれた顔をしていないのはそのためである。 -おまけに花粉ってヤツは晴れた日ほど多く舞いやがる- 恨めしそうにサングラス越しに空を見上げ、ポケットからティッシュを取り出し鼻をかむ陽介の横を高校生達が笑いながら過ぎていった。

できることなら早く家に帰りたかったが、今日はどうしても本屋に寄らなければならなかった。月刊誌「voice to voice」の発売日だった。今月は自信があった。

陽介は3年ほど前からその雑誌に投稿を続けていた。「voice to voice」は小説や詩などの投稿作品を募集しており、その月の入選作は誌上掲載される仕組みになっていた。何度送ったことだろう。過去、かろうじて佳作が1回。佳作に選ばれたときは、「これで俺も小説家になれる!」と意気込んでいたが、何度も落選が続くとそのたびに唇からため息が漏れた。しかし、「いつか、きっと」という思いの方が強く、こうして今回も作品を送ったのだ。

ページを開くのは告白の返事を待つほどにもどかしい。こちらは言いたいことを全て告げ、「返事、急がないから」と言い残し、その数ヵ月後に呼び出されるような心境だ。これから一緒に歩き出せるのか、未来永劫の別れになるのか、そんな大層なものではないと他人は思うだろうが、陽介にとってみれば大学の授業の片手間に書いてきたこれまでの作品と違い、大学を休学してまで書いた渾身の一作だったのだ。これで入選がなければ書くことをやめようとさえ思っている。ゆっくりとページを開き、今月の入選作を探す。

 

「今月の入選作…」

 

この涙は花粉症の所為なのか、それとも、別の涙なのか。陽介は大きくくしゃみをひとつすると、雑誌を無造作にベッドに放り投げた。

『高崎陽介氏、どうやら新境地を開拓したみたいです。この勢いで今後も投稿を続けて欲しい。』と編集部のコメントが書かれた陽介の作品は優秀作として掲載されていたのだ。

自分の思いは必ず伝わる。そう信じて続けてきたことがようやく報われた気がした。しかし、まだはじめの一歩を踏み出しただけに過ぎない。この先、まだまだ躓き転ぶこともあるだろう。そうやって自分を諌めようとも、自然に口元がほころび、安堵の涙があふれ出た。

「新境地か…。」陽介はそう呟くと西側の窓から差し込む夕日に目を細めた。花粉を運ぶ風は少し弱くなったようなきがする。少しだけ窓を開けてみようと、陽介は窓のロックを外した。

ドリーマーに100のお題より 006:別れ、011:voice、013:唇、046:花粉